「燃料電池車」普及へ規制緩和 政府、水素補給所の増設後押し

「燃料電池車」の普及促進
日付:2014年8月17日
配信元:琉球新報
政府は、水素で走る次世代エコカー「燃料電池車」の普及促進に向け、燃料の補給拠点となる「水素ステーション」の立地規制を緩和する検討に入った。
国内で認めていない水素貯蔵用設備の導入も目指す。6月に閣議決定した成長戦略で燃料電池車の利用推進を明記しており、早期に普及させるには規制緩和によって補給拠点の設置を後押しする必要があると判断した。政府関係者が16日、明らかにした。
燃料電池車は水素と酸素の化学反応で電気をつくってモーターで走行する。水しか排出しないため、環境に優しい。水素ステーションは開設費用がガソリンスタンドの5倍程度と高く、低コスト化が課題だ。
燃料電池車を巡って電気を蓄える電池の開発競争も激しく、日立マクセルやパナソニックAIS社、GSユアサなどのリチウムイオン電池メーカーだけではなく、FCVでは搭載が必須といわれる充電&放電のスピードが速いコンデンサーの一種であるキャパシタ生産などでも、TDKなどが参入してしのぎを削っている。