高機能樹脂の添加剤を開発 日本電気硝子と日本板硝子

高機能樹脂の添加剤を開発
日付:2015年10月08日
配信元:日本電気硝子
日本電気硝子と日本板硝子 高機能樹脂の強化や形状安定に使う添加剤を共同開発すると8日に発表した。自動車の軽量化を背景に高機能樹脂の需要が伸びると判断した。2016年3月にサンプル出荷を始めたい考えだ。
1.背景
エンプラは、フィラー(充填剤)と呼ばれるミクロサイズの各種物質を添加することで、強度や各種耐性を高めたり、新しい機能を持たせることが可能であり、近年、自動車や電気・情報関連機器の部品の軽量化、高機能化等を目的として、その需要が高まっています。このようなフィラーとして、日本電気硝子はエンプラ強化用のガラス繊維製品、チョップドストランド(ガラス繊維を数千本に束ね所定の長さに切断したもの)を、日本板硝子はエンプラ寸法安定向上用のガラス製品、ガラスフレーク®(鱗片形状のガラス)を、それぞれ開発、製造及び販売し、品質面や供給面で今日高くご評価いただいていますが、一方でユーザーからは更なる機能性向上が求められています。
2.開発の狙い
日本電気硝子及び日本板硝子それぞれの製品が持つ特性(チョップドストランドはエンプラの強度向上、ガラスフレーク®はエンプラの寸法安定性向上)をより強く引き出すために、製品の表面処理剤、形状、処方等の開発を共同で行うこととなりました。これにより、エンプラの更なる機能性向上に寄与したいと考えます。
3.試供品提供開始時期
2016年3月末を予定しております。