北海道新幹線、5年前倒し決定

北海道新幹線、5年前倒し決定
日付:2015年01月08日
配信元:NHK
政府・与党は、北陸新幹線と北海道新幹線を延伸する区間について、国が負担する建設費を新年度・平成27年度から増やすことで、開業時期を前倒しする方針を固めました。
陸新幹線は、平成37年度をめどに金沢から敦賀までの区間が延伸されて開業の予定となっているほか、北海道新幹線は平成47年度をめどに新函館北斗から札幌までの区間が延伸されて開業の予定となっています。
これについて政府・与党は、北陸新幹線で3年、北海道新幹線で5年、それぞれ開業時期を前倒しするため、それに必要となるおよそ5400億円をどう確保するのか検討してきました。
その結果、建設主体である鉄道・運輸機構が、JRから将来支払われる使用料収入を担保におよそ4700億円を金融機関から借り入れたうえで、国が負担する建設費を上乗せして必要な費用を確保することで、開業時期を前倒しする方針を固めました。
そして新年度・平成27年度の予算案に盛り込む、国が負担する建設費の上乗せ額については、35億円程度で最終調整しています。
国土交通省は、開業時期が早まることで観光客が増加するなどし、GDP=国内総生産を4000億円程度押し上げるという試算を示していて、政府・与党として国の負担を増やしても地方への経済効果を広げる必要があると判断したとみられます。