沖縄県久米島沖に有望な海底熱水鉱床の存在を確認

海底熱水鉱床
日付:2015年01月29日
配信元:JOGMEC
JOGMEC=石油天然ガス・金属鉱物資源機構は、銅や鉛などが沈殿してできた「海底熱水鉱床」と呼ばれる地形を沖縄県久米島沖の海底で確認したと発表しました。
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)は、平成26年9月に海上保安庁が地形調査等によってチムニー群の存在を発表※1していた沖縄県久米島沖において、平成26年11月に遠隔操作無人探査機(ROV)を用いた海底観察と試料採取を実施し、この海域に有望な海底熱水鉱床が存在することを確認しました。
この鉱床存在域(海上保安庁の自律型無人潜水機(AUV)「ごんどう」にちなみ、「ごんどうサイト」と仮称)は、南北1,500m、東西300mの範囲に多数のチムニー(尖塔状地形)やマウンド(小丘)※2が存在し、観察の結果、これらは熱水噴出に伴う沈殿物等からなる海底熱水鉱床であることを確認しました。
また、広範囲で採取した6試料の平均品位は、銅13.0%、亜鉛12.3%等、高品位であり、本鉱床の水平的な広がりや鉱石品位は、JOGMECが調査を継続している伊是名海穴「Hakureiサイト」※3や伊平屋小海嶺周辺「野甫サイト」※4の鉱床に匹敵するものと期待されます。
今後、JOGMECは、ボーリング調査等を行い、資源量を評価する予定です。