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安川電機が脳卒中等による歩行障害に対する「足首アシスト歩行装置」を開発

| 製品・サービス開発 | 09/25/2013


株式会社安川電機

脳卒中等による歩行障害に対する「足首アシスト歩行装置」を開発
日付:2013年9月9日
配信元:株式会社安川電機

株式会社安川電機(代表取締役会長兼社長 津田 純嗣)は、このたび、足首アシスト歩行装置を学校法人芝浦工業大学国立大学法人広島大学、および株式会社スペース・バイオ・ラボラトリーズと共同研究し、開発しました。本装置の使用により、脳卒中等による歩行障害に対する歩容改善および歩行能力の回復が期待されます。今後、本装置の実用化・普及に向け、臨床研究を継続して治療効果を示すエビデンス(臨床結果)を収集するとともに、改良を重ね2015年に製品化予定です。

  1. 開発の背景
    当社では、創立100周年に向けて掲げた「2015年ビジョン」実現のための最終ステップとして、新中期経営計画「Realize 100」(2013年度~2015年度)を4月18日に発表しました。この中で、新規事業の創出・コア事業化の実現に向け、ロボティクスヒューマンアシスト事業領域では、医療・福祉分野において脳血管障害等に対するリハビリ機器適用の取組を進めています。このたび開発を行った足首アシスト歩行装置は、その主要な柱の一つです。
     日本では年間約30万人が脳卒中を発症しており、総患者数は300万人と推定されています。多くの患者には片麻痺等の歩行障害が残り、正常な歩行(歩容)ができず、ADL(日常生活動作)の低下を招きます。特に、歩行時の足首の底屈・背屈が十分にできない場合には転倒の危険性が高くなるため、従来のリハビリでは安全性を重視して、つま先が引っ掛らない角度に足首を固定した装具を装着して歩行リハビリを行うのが一般的でした。また、療法士の口頭指示だけで患者自身が歩行時の足首の動かし方やそのタイミングを理解・習得することは難しく、正しい歩行が出来ませんでした。

  2. 開発のねらい
    前述の背景から、当社では芝浦工業大学、広島大学らの研究グループ(注)の長年の研究成果と当社の技術を基に実用化に向けた共同研究を行い、当社のモーションコントロール技術・ロボット技術を応用した足首アシスト歩行装置の開発を進めております。本装置は、両足の足裏センサの情報を基に、歩行に求められる足首の底屈・背屈の動きを補助することで、歩行リハビリを安全かつ長時間、反復して行うことが可能となります。歩行リハビリ時の療法士の負担軽減にも寄与すると考えられます。
    注:芝浦工業大学の田中英一郎准教授、広島大学の弓削類教授、株式会社スペース・バイオ・ラボラトリーズの河原裕美代表が歩行時の足首アシスト歩行装置の研究を長年行ってきました。本装置はそれらの成果を応用したものです。

  3. 足首アシスト歩行装置の特長
    • 両足の足裏センサの情報を元に足首の底背屈動作をモータでアシストすることで、踵から接地させ(1)、接地中には重心の前方移動を促すように(2)、足が地面から離れる時には蹴り出しの力になります(3)。
    • 振出し時には、背屈アシストにより腓腹筋(2つの関節をまたぐ二関節筋の1つ)を伸張させ、反射的に筋収縮が起きることで膝・股関節の動きを連動させ、スムーズな振り出しができます(4~5)。
    • 装置構成が簡易で、装着・設定・調整に多くの時間を要しません。また、小型・密着型で服の中に装着でき、患者の動きを妨げることなく歩行リハビリができます。
    • 足首部を軽量化して患者負担を小さくするために、足首駆動部分とコントローラを分離して、小型扁平モータで直接足首を駆動します。
  4. その他
    本装置は、2013年9月18日から20日まで東京ビッグサイト(東京国際展示場)で開催の国際福祉機器展(H.C.R.2013)に参考出品予定です。

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